2007/8/25,6 群馬県 栗原川林道、利根平川林道

久しぶりのキャンプツーリングだ。野宿だし、良いか、と思ってお昼にノンビリスタート。関越を北上する。やはりセローで高速道路を走るのはつらい。90km/hくらいでノロノロ。
関越道を沼田で下りて、120号、ロマンチック街道を走り、まずは平川林道を目指す。
持っているのはツーリングマップルのみ。入り口が分かっていなかった。偶然入ったGSでそのすぐ近くを通り過ぎていたことを教えてもらった。そして、さらに、平川林道の奥には昔の部落(集落)跡があって更地になっているから、キャンプするには良いよ、と教えてもらった。助かりました。


A 利根平川林道へ入るには、120号で、平川小学校の案内が出ている所で東に入る。小学校はすぐにあるが、その前を通り抜けて、しばらく民家の間を抜けていくと、林道平川線起点の標識。

しばらく民家の間を走ってから、ダートが始まる。

B 2,3km走ったところで分岐。左が真菜板倉林道のようだ。


特に通行規制は無いようだ。

走りやすいダートを2kmくらい走ると、舗装路になってしまう。

舗装路を数キロ走っていたら、林道真菜板倉線終点。

あれ?ゲートがあるが開いている。とりあえず進むか。

舗装路をひたすら駆け上がっていく。分岐があったが、左へ。ちなみに右方向も舗装路だった。

こんな感じ。まあ良いコースではあるが、ダートはもう無いのかなとあきらめかけていた。

C 舗装路を終点まで行って、終わりか、と思ったら、左右にダートが伸びていた。造林用の仮林道であるから関係者以外は走るな、と。

突き当たりから、右の方へ進む。このように草が生い茂っている。整備されていない感じだ。ちなみに反対側はもっと草が生えていた。実は去年林道で両足のスネが草にかぶれてしまったので、そちらには行かないことに。

草ボーボーのスペースを過ぎたらガレ場。というか土砂崩れ跡。ここは整備されていない。ある意味面白いんだけど。

 

景色が開けているポイントがようやくあった。方角的には武尊山の方だろうか。

ちなみにこの後で、鹿が凄い勢いで目の前を横切った。ひやひやした。

3kmくらい進んでも、砕けた岩がゴロゴロ。

D うーん。いい加減疲れた。テントやら荷物を積んでしかもソロツーリングである。日も暮れてきたから、この辺で勘弁しといてやるか。と引き返す。おそらくまだ行ける。

先ほどの分岐から、右側へ平川線の続きである。するとこちらには両側に花。随分雰囲気が変わった。

工事車両がある。こちら側では、車も数台すれ違った。

途中ゲートもあったが開いていたので進む。

高さ制限。林道でこんなものは珍しいなと思ったら

やはりトンネル。アルミの色がなんだか作りかけみたいな感じがする。

平川線は途中、水溜りが多い。

またトンネル。今度は赤。

しばらく行くと橋がある。川の水がきれいだ。

またトンネル。この後にもまだあった。

この林道からは、泙川(ひらかわ?たにかわ?)という川の河原に降りるポイントが幾つかあるのだが、その一つ。あまりにも良い場所で感動した。林道を走っていると、よい川遊びスポットを発見するものだが、ここは、かなりオススメ。写真では分かりにくいが、奥の方にある岩盤がすばらしい。

写真をとる良いポイントが見つからなかったのですが、その岩盤。滑り台だ。ナチュラルなスライダープール。すばらしい。

E かなり写真が荒くなっているが、すっかり日が暮れてきたのだ。19時過ぎ。ノンビリしていたらナイトランのようになってしまった。ここが林道の終点。ここには集落跡のような様子は無かった。
さすがに心細くなる。オバケが出るんじゃないか、或いは熊が。。。なんて考える。憂鬱な気分になりながら暗い林道を走った。

F その終点の手前2kmほど。左側に行くと、先ほどの終点であるが、ここで右側に入る。川遊びスポットの少し先。

ここで幕営。ちなみに写真は朝。20時ごろに着いたのだがもう真っ暗で写メールでは写らなかった。ちなみに鹿2匹と出会う。
GSのおじさんが行った通り、更地になっていて、キャンプ場のようだ。しかし、部落(集落)があったというには少し狭い。ここに家が何件もあったというわけでもないようだ。

一夜明けて周辺を観察。暗くて分からなかったのだが、山小屋のような機能を持っているらしい小屋。平池小屋とある。ハイキング客用か。

そして、この更地には、立派な石垣があり、大きな建物があったらしいことは分かるのだが、平滝分校跡とある。
こんな所に学校!?後で調べると、利根村立東小学校の分校(平川小学校平滝分校)ということだ。昭和39年閉校で当時の児童数19名。

これは比較的新しいようにも見える。真鍮か何かだろうか。銀色にぴかぴか光っていて赤字で短歌か俳句のようなもの。

結局、集落はどこにあったのかは分からなかった。この林道周辺にマタギを営む家が数件あったのだろうかと思った。小学校の分校を作る必要があったくらいだから、数十はあったのかもしれない。
ちなみにマタギというのは北海道、東北の独特の猟師集団でアイヌの影響があるとか。
ここは東北でもないし、林業がメインなのかな。
ちなみに、平川の集落を抜けてダートがスタートしてから約10kmくらいである。よくもこんなところに、と感心した。
バイクで走りながらも、途中崩落跡もあったし、昔は本当に大変だったのではないかと思う。あまり山の中の生活に馴染みは無いのだけれど、一体どんな生活だったのだろうかと興味を持った。
ちなみに、ここに来る途中には自転車の男性をすれ違った。お互い、何でこんな所にという顔。釣りの帰りらしい。翌朝はバイク2台とすれ違ったが、林道ツーリングというより釣りが目的のように見えた。渓流釣りの良いポイントなんだろう。

G そしていよいよ今回のメインディッシュ栗原川林道へ向かう。こちらの入り口は平川からすぐ近く。少し分かりにくいが、120からはまず、キャンプの森の看板に従い、途中から皇海(すかい)山の看板に従って行く。

すぐにダートが始まる。看板、標識は見当たらなかった。路面は少し荒れてはいるが、日常的に車が走るのでバイクだと全然問題ない。

すぐに二股に分かれるが、左側はテレビ局の中継基地らしい。ちなみにその看板も出ているから、林道に入る目印になる。

朝。この写真は7時ごろだが、朝の林道は清清しい。野宿ツーリングの醍醐味。

なかなか渋いトンネルがある。素彫り。

林道は比較的走りやすい。しかし、早朝から車が結構走っている。しかもRVでなく、普通の軽自動車もいる。これが何故かは後で分かった。

景色は全体的にCLOSEDな感じ。このように開けるのは一部だけだ。

途中の林道の記念碑。苦労して作ったと言うことが書いてあるが、本当に長い。ご苦労様である。

分岐している視線も沢山あるようだが、多くはゲートがある。今回は探索目的でもないので立ち寄らなかった。とにかく長いのであまり写真も撮らずに突っ走った。

風景その1

その2

前半は割と荒れているポイントもある。崩落後で崩れた岩が結構ある。車高の低い乗用車が多いのが気になったのだが、真中くらいに皇海山の登山道の入り口があるのだ。その周辺に車が沢山止まっていた。皆さん登山客だった。一部狩猟や釣り、山菜目的の人もいるかもしれないが。利根側から行った人は、かなり苦戦したであろう。

それに比べて、後半は割と走りやすい。ついついスピードを出してしまう。しかし特に朝夕は登山客の車がいるので要注意である。私は、転倒してしまった。
下り坂でブラインドコーナーの先に、なんとマイクロバスが走ってきたのだ。スピードは出てないし、危ない感じでもなかったが、左に寄せて足をつこうとしたら、ちょうどそこが岩がゴロゴロしていて足をとられてコテンと倒れた感じ。どちらかというと、マイクロバスが人を沢山乗せて走ってきたということに驚いて転倒した感じ。乗っているのはおばさんたちで、おそらく登山客をまとめて運んでいるのだろうが、なんだか生活道路として使われているのかもしれない。もし利根側まで抜ける気でいるなら絶対に無理だと思う。下りでギリギリの道幅であれだけ荒れていると危険だと思う。

H もうかなりの距離を走り、少々飽きてきた。ちょっと難しいコースでもと思っているところに左右に道が分かれた。予定では新地林道を走ってみどり市に出ようとしていたので、ここがその分岐かと思って左に行ってみたが、、

通行止め。ちょっと行ってみたけど、とても通れない。歩いても危険な状態になっていた。

登ってみたが数キロで断念。この先はもっと凄いことになっていた。

I このポイントから少し下ったら、ようやく新地林道の分岐。少し分かりにくい。

と思ったら、通行止めゲート!このゲートは鍵がついていないので押し開けて通れるが、引き返すことに。

あきらめて栗原川を最後まで行くことに。

トータルでは、バイクのメーターでは40kmを越えていた。

ちなみに、ゴール地点の集落は、根利という地名だった。出発は利根。。

ものすごく長い林道であるが、中津川のような、ゴールのようなものはない。ここがナントカ峠で頂上です、という感じもあまり無い。ただひたすら走るという意味では、面白くもあるし、退屈でもある。この林道では、鹿や猿などは見なかった。しかし、何故かトンポが多かった。何故こんなにトンボが、というくらい。3,40kmで走っていても、バシバシ当たるのだ。おそらく路面にとまっているのだろう。目の前に数十匹飛んでいると嫌な感じ。ヘルメットの隙間に引っかかったりもした。虫が当たるのはよくあることだが、こんなにトンボがバシバシ当たったのは初めての経験だった。

折角の遠出で、キャンプだから、周辺の林道も行ける所は行きたいところだったが、転倒で足を痛めていたのでそのまま帰ることに。帰りは県道62号から赤城山を通って帰ったが、良いツーリングコースだ。ゴリゴリのレーサーレプリカが皮つなぎで走っていたが、ロングツアラーなんかでも気持ち良さそうである。セローは相変わらずの非力と高山病で物足りなかったが。

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