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林道友の会・長野ツーリングに行ってきました。

ケムンパス御大の企画・案内コースでした。

ケムンパスさんはお盆の山梨ツーリングで初めてお目にかかりましたが、なかなか良い感じの親父さんです。

オフロードキャリアは勿論、相当なものですが、明るいキャラクターで人望があります。

地元長野でも多くの若者達にオフロードの面白さを教えているようで、

今回コース案内してくれたはっしーさんも、そんな弟子の一人。

福島ツーでも、抜群のガッツとテクニックを見せてくれた、はっしーさん。

そんな彼が、かなり凄い場所だと言っていたのでワクワクしていました。

ヌルヌル路面がありそうだったので、フロントタイヤをトライアルタイヤからMXタイヤに変更しておきました。

 

1日目

関東は秋になっても暖かい日が続いていましたが、早朝に長野に入ると寒かったです。

しかし、アタックツーリングには程よい気候。

気になっていた台風も過ぎ去って、空も綺麗です。

ケムンパスさん手配のこの日の宿に荷物を置いて準備します。

私は長野県でも、北の方まで走りに来るのは初めてで、場所はよく分かりませんでしたが、

どっちを向いても山だらけなので、少し移動するとすぐに林道に入れます。

自走組や地元組も合流し、いよいよ林道へ。

事前に、スタート早々に難易度の高いアタックコースがあるとの情報がありました。

この時点では、一同、楽しみにしています。

ケムンパス御大は、最初のアタックルートは行かずに回り道をしてゴール地点で待っているとのこと。

この時点では「なんだ、行かないの〜」などと、軽口を叩いていました。

肌寒い気候なのに、ケムンパスさんが、キャメルバックを装着していたことに若干の不安を感じつつ・・・

 

フラット林道を数キロ走ってから、いよいよアタックコースの入口へ。

入口がいきなりハードです。道がなくなっているし、見るからにヌルヌル滑りそう。

とりあえず行くしかないようなので、突っ込んでみます。

案の定ズルッと滑り転倒。いきなりヘルプが入ります。

ルートが見えたところで、本格派まんぐたんさんなんかは上手に走り抜けていきます。

全員そこを越えたところで、

「いやー凄かったな」と、既に軽い達成感もありました。

 

まだ、この時点では、楽観的でした。

入口が難しいだけだろうと。

距離も短いみたいだし、大丈夫だと。

・・・甘かったです。

 

ヌルヌル、ズルズル・・・

ハード路面が待っていました。

押しが入るような難所は2、3箇所なんですが、これがかなり大変。

大転倒大会です。

 

「もう昼だな」

・・・スタートしてから数百メートルしか進んでいません。

どうなることやら。

「この先も、まだハードなの?」

「いや、もう、そんなにハードではなかったような・・・多分・・・

4年前に走ったという、はっしーの曖昧な返事で覚悟を決めます。

まだ、続くんだ・・・

 

傾斜はそんなにハードには見えないのですが、とにかく路面が悪い。

私のトライアルタイヤは、あっという間にスリックタイヤに変わります。

もう、パンクを覚悟でギリギリまで空気圧を下げ、両足を後ろに投げ出してトラクションをかけ、

なんとか上がります。

しかし上がってから振り返ると地獄絵図が・・・

常備してあるロープが役に立ちました。

上からロープで引っ張りつつ、下からも押し上げる、その繰り返し。

路面が悪いのでサポートするにも踏ん張れません。

標高が高いので、我々には酸素が薄く感じられます。

買っておいた飲み物はすぐに底をつきます。

もはや、ツーリングではなく、秋の大運動会

 

とにかくハードで、皆、表情に余裕がなくなってきます。

友の会ツーリングには、まだ数えるほどしか参加していませんが、

”ミスター友の会”ムードメーカーでもある、さとやんさんが上がれずに酸欠状態でヘロヘロ。

難所ではいつもすんなり上がって撮影係をしているさとやんのそんな姿をみたのは初めてです。

スマートにXLRを乗りこなすHARAさんもツルツルと転倒しまくり。

セル無しのXLRとWR−F、二人はキックを何十回したことか。。。

ヌルヌル坂道でのキック地獄。

あぁ、セルが付いてて良かった。と、今更ながら再認。

 

ゴールには杖を持ったケムンパス御大が待っていました。

甲羅のようなプロテクターを付けて杖を手にした姿は亀仙人そのものです。

フラットダートに抜け出たときの達成感&満足感は、昔オフロードを始めた頃に初めて悪路を走破したときのように格別でした。

なんとか全員のバイクを持ち上げ、アタックコース終了。

今日は、もう、良いです。」6時間経ってました。

 

というわけで、この日のツーリング終了。ほんの数キロです。

コンビニで軽く腹を満たすと、すっかり気温が下がり、汗をかいた後なので、風邪を引きそう。

足が、手が、腰が・・・筋肉痛だらけの謎のおっさん集団で銭湯に入ります。

夕食を作る気力もないということで、居酒屋へ行くことにしました。

 

ここで、SpecialGuest、鉄馬さん(仮名)です。

実は、前回の福島ツーリングに、ジャンケン大会の景品として、

ケムンパスさんから各種モトクロスグッズが提供され、

私はブレストガードを頂きました(ジャンケンしていないけど)。

それらのグッズを提供してくれたのが、鉄馬さんでした。

なんとBAJAラリーに10回も参加しているという大ベテランでした。

少しお話を伺いましたが凄い人です。

改めてこの場でも感謝を。ありがとうございました。

 

宿に帰ってから2次会が始まりましたが、私は早々にダウンしました。

前夜ほとんど寝ていなかったのもありましたが、疲れ果てました。

 

2日目

やはり長野の朝晩は寒いです。

前日買っておいた朝食をとり、準備をしていると、ケムンパスさんが迎えに来てくれました。

2日目の走行ルートは、もう少し、ましな場所に・・・全員の希望です。

 

地元組が合流します。ケムンパスさんの弟子、その弟子、そのまた弟子。。。

長野はなかなかオフロードが熱いみたいで良いですね。

初日のコースは虎の穴と呼ばれる場所で雨後は危険な場所だったのだそうですが、

2日目は、まず、猫の穴という場所です。

木の根が少し厄介でしたが、初日に比べると楽ちんです。

尾根道を少し走り、その後気持ちの良い山の中へ。

さすが長野と思える素晴らしいコースでした。

豪快な景色で、関東では絶対に味わえない気持ちの良さ。

爽やかコースを走行してましたが、地元組の一人が負傷。

残念ながらリタイヤとなりました。

 

私たちはケムンパスさんのお勧めのコースを走ります。

オフロードバイクで走るのにちょうど良い感じのトレックルートを走り、

そこに待っていたのは、昨日の苦労をねぎらうかのような絶景でした。

これにてツーリング終了。

長野は本当に良い所でした。

案内してくれたケムンパスさん、はっしーさんには本当に感謝です。

やはり、地元の方に案内してもらうのが一番ですね。

こうして各々が地元のお勧めコースでプランニング。

林道友の会の醍醐味ですね。

 

※背景画像は、ジェベル250で極悪コースを走破した長野の極Mパル吉さんです。重い車体で大変そうでしたが、根性で上がりました。良い笑顔でした。