まだまだ課題が山積みのMTX。
さて、お次の作業は・・・と考えていたら、、、、
なんと、走行中にエンジンストール。
そして、エンジンがかからなくなりました。
特に2stなら、まずは、点火ですかね。
プラグを変えてみました。
古いほうも、随分汚れたプラグでしたが、火花は飛んではいます。
でも、とりあえずイリジウムプラグに交換しました。
エンジンは好調に始動します。
点火時期がおかしいというわけではないようです。
ところが、走行してみて、高回転にもっていくと不安定な感じ。
原因としては、素人考えで分析するに
キャブ | これは清掃済みだったのですが、ごみが入り込んでしまっているという可能性? |
排気バルブの問題 | 昔のホンダ2ST車にはATACというシステムを搭載しているのですが、そこにトラブル? |
軽い焼き付き? | そもそも高速走行時でかなりぶん回していたのと、2stオイルはバイクを引き取ってからも、そのままだったので、完全に焼きつくちょっと手前みたいな状態? |
手軽で基本的なところからと、まずはオイルを変えました。
結構減っていました。ここで、エンジンオイルの警告ランプセンサーが壊れていることも判明。。。
そして、直接的な原因とは考えにくいですが、前から気になっていたので、オイルポンプを調整することに。
ここでまた問題が発覚しました。
アクセルを全開にして、刻印されたポイントに合わせるんですが、
ワイヤが伸びているせいか少し開き気味のポイントまでしか調整できないのです。
そこで、スロットルホルダの方のアジャスタで調整しようとしたら、
ガーン!折れていますね。。。
実は、ここは引き取ったときから、テープが巻きつけてあったのです。
その時点で、調べろよって話ですが、残念なことになっています。
要交換ですね。。。
パーツはあるのかな。。。
もう、くじけそうですが、次はATACを。。。
ATACってなんじゃらほい、って感じですのでお勉強を。
Auto controlled Torque Amplification Chamber
自動調整トルク増幅排気機構のこと、らしいです。
80年代のホンダの2st車に装着されていた排気システムで、
通常のチャンバーに加えて、サブチャンパーにバルブを装着して、
それを回転数に応じて使い分けることで、低速時も高速時もトルクを保つためのシステムということらしい。
ヤマハがYPVSというバルブタイミングを調整する機構を作った対抗策とか。
その後、ホンダ車もRSというバルブタイミング調整システムへ変わっていきます。
後のカワサキではKIPSという排気デバイスが似たような働きをします。
(注:私は機械音痴なので詳しいことは突っ込まないように・・・)
とにかく、ここにカーボンが付きやすく、すぐに固着してしまうのです。
そこで、ATACバルブを取り出して清掃しようとしたのですが、、、、
まずはこのゴムのカバーをずらすのですが、、、
ガーン!サビ!
ガーン!サビだらけ!!
ビックリしました。
心が折れそうになりました。
実は、このATACカバーのゴムをずらすときに、
マニュアルでは両側にあるはずのストッパーが片側にしかなく、変だな、と思ったのです。。。
案の定、ボロボロと崩れてきます。
こういう場合、勢いで作業するとろくな事になりません。
とりあえず放置して後からじっくりやりましょう。
***
ついでに、サイドスタンドが曲がっていて傾きすぎて危険な状態だったのを診断。
これは、とりあえず力技でちゃんと立つように曲げちゃいましたが、
まだ傾き過ぎています。仕方の無い経年劣化でしょうね。。。
溶接?そんな技はありません。。